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日本野球の国際化、外国人枠は必要か、国籍の紹介は必要か

公開日: : 野球の制度

 日本野球は間違いなく国際化している。と言ってもそれはプロ野球の話ではなく、高校野球やアマチュア野球の世界において。しかも連盟や組織の国際化というわけではなく、選手が国際化している。

親の国籍を紹介する必要性はもうない

 日本の小学校、中学校では昔はいわゆる日本人の名前を持つ生徒、両親が日本人の生徒がほとんどだった。しかし今では日本国籍でなかったり、親が外国出身の生徒も少なくない。それは高校野球においてもチームに数人、カタカナの名前を持つ選手がいたりする。

 今年のドラフト会議でも両親がブラジル出身のルシアノ・フェルナンド選手が東北楽天にドラフト4位で指名されたほか、横浜DeNAの山崎康晃投手やオリックスのドラフト2位・宗佑磨選手、埼玉西武のドラフト2位・佐野泰雄投手などもスポーツ紙等で親が外国出身のハーフと紹介されている。その他にもハーフの選手が何人かいる。

 ドラフト候補でも多くのハーフの選手が注目された。そして来年の候補にも注目選手がいる。今後もますます増えてくるだろうが、いちいち親の国籍を紹介する事は、もうなくなるだろう。

 

プロ野球も国際化へ

 アメリカメジャーリーグは国外の選手を多く受け入れ、レベルの高い野球を見せている。また世界ドラフト構想もゆっくりではあるが進みつつあり、アメリカ圏だけでなく、南米、アジア、ヨーロッパにも範囲を広げる動きを見せている。

 それに比べ日本のNPBはあくまで国内リーグとしての立場を維持し、外国人選手に枠を設けて出場の制限を設けたりしている。またドラフトでも日本の国籍を持たない選手は、日本の中学、高校、大学を卒業した選手のみが指名対象となっている。

 大相撲は横綱二人がモンゴル出身で、相撲人気にも影響があるといった意見もあり、もし外国人枠を撤廃すると、9人のうち半分以上を外国人選手でプレーするようなチームも出てくるかもしれない。しかし相撲ではこの強い横綱を倒す日本人が出てこそ、相撲の実力が上がり人気につながるものと考え、野球も今のように「助っ人」ではなく同じレベルで争う事で、選手の力が上がるのではないかと思う。

 昭和の時代はプロレス、野球などのスポーツは打倒アメリカ、打倒外国人で盛り上がったが、もうその時代は終わっている。プロ野球も本当の国際化を目指してほしい。

(記事:Professional-view Baseball 編集部)

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