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タイブレーク方式に海外とズレ、野球の個人記録への対応

公開日: : アマチュア野球

 高校野球連盟が来年の春季地区大会に一律でタイブレークを導入することを決定した。今後、何回からタイブレークとするのか、どんな方法を取るのかが1月末までに決定する。それと合わせて、記録に残る個人成績についての取り扱いも決めてほしい。

タイブレークの方式と国際化

 今回高校野球連盟が決めたタイブレークは9回までに勝負がつかない時、延長10回からタイブレークが行われる。その方法は1アウト満塁で試合を行う方法となることも決まった。ただし攻撃側の打順が、9回からの継続なのか、打順を選択できるようにするのかなど細かい部分は1月末までに決定するという。

 高校野球ではすでに明治神宮大会や国体で導入されているが、「延長10回から1アウト満塁」という形が一般的となっている。大学野球でも大学野球選手権から決勝を除くすべての試合で、「延長10回から1アウト満塁」のタイブレークが導入されている。

 社会人野球では都市対抗などの公式戦で現在は延長12回で勝敗が着かない場合、13回から1アウト満塁でタイブレークが行われている。このように国内では1アウト満塁から再開される方式が一般化している。

 しかし国際野球連盟(IBAF)は、ノーアウト1,2塁から再開されるのが一般的となっている。前回のWBCでも延長13回からノーアウト1,2塁で、しかも打順は前の回から継続で行われる。

 野球は国内と国外でいろいろなルールの違いがあったりするが、タイブレークでも方式がずれることになってしまった。

 

成績への反映は?

 またタイブレークはいずれにしても投手にとってはピンチ、打者にとってはチャンスの場面で行われる。この時投手が失点をしたら、または自責点の付く失点までかさねてしまったら、それは個人成績に反映されるのだろうか?または打者は1アウト満塁でスクイズをして1点を挙げたら1打点となるのか?

 基本的には今の自責点や打点の考え方で良いのだとは思うが、それではタイブレークで出塁していた選手がホームを踏んだら得点として認められるのか。またはチーム成績でもタイブレークの失点や得点をチームの失点や得点とするのか、その辺の議論はなされていない。

 現在導入されているのはアマチュアや国際大会であり、数字が重要となるプロ野球(MLBもNPB)でタイブレークを導入することは無いだろうから、それでも良いかもしれないが、アマチュア選手にとっても数字を正確に取るべきだと考え、はっきりと決まりを決めておく必要があると思う。

 いずれにしても延長戦10回に5-4と点数が入った時に、これはタイブレークだったのか、そうではなかったのかを見て、それを差し引いて投手の評価をしなくてはならない。選手個人を評価する時にやや混乱を生じそうだ。

(記事:Professional-view Baseball 編集部)

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