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大学野球も2014年全日程終了!今年の大学野球シーンを振り返る

公開日: : 大学野球

 明治神宮大会の大学の部、決勝では駒澤大学が明治大学を3-0で下し、駒澤大学が王者となって2014年シーズンの幕を閉じた。この大会をもって4年生は引退し、それぞれの進路へ進んでいく。

今年の大学野球を振り返る

春の戦い

 大学野球は基本的に春と秋がシーズンとなる。春のリーグ戦の各リーグの優勝チームは以下の通り。(優勝回数は春季リーグのみ)

北海道学生野球連盟  苫小牧駒澤大   初優勝
札幌学生野球連盟   道都大      5季連続10回目
北東北大学野球連盟  富士大      2季ぶり24回目
仙台六大学野球連盟  仙台大      67季ぶり3回目
南東北大学野球連盟  東日本国際大   5季連続24回目
千葉県大学野球連盟  国際武道大    3季ぶり31回目
関甲新学生野球連盟  山梨学院大    初優勝
東京新大学野球連盟  創価大      6季連続40回目
東京六大学野球連盟  慶應義塾大    6季ぶり34回目
東都大学野球連盟   亜細亜大     6季連続23回目
首都大学野球連盟   東海大      2季連続66回目
神奈川大学野球連盟  神奈川大     9季ぶり50回目
愛知大学野球連盟   愛知学院大    3季ぶり46回目
東海地区大学野球連盟 静岡大      初優勝
北陸大学野球連盟   福井工業大    5季連続71回目
関西学生野球連盟   立命館大     4季ぶり34回目
関西六大学野球連盟  龍谷大      4季ぶり29回目
阪神大学野球連盟   大阪体育大    2季連続34回目
近畿学生野球連盟   奈良学園大    10季連続37回目
京滋大学野球連盟   佛教大      5季ぶり50回目
広島六大学野球連盟  広島経済大    4季ぶり24回目
中国地区大学野球連盟 福山大      3季ぶり8回目
四国地区大学野球連盟 松山大      2季連続28回目
九州六大学野球連盟  福岡大      3季連続53回目
福岡六大学野球連盟  九州産業大    3季ぶり35回目
九州地区大学野球連盟 西日本工業大   4季ぶり4回目

 苫小牧駒大や山梨学院大、静岡大(全国大会出場は43年ぶり)が春初優勝を決めた。秋のドラフト会議に向けて早稲田大の有原航平投手が5勝1敗の成績を残し、また京都大の田中英祐投手や、九州産業大の浜田智博投手などの活躍が目立った。しかし東京六大学の明治大・山崎福也投手、法政大・石田健大投手、そして東都リーグ亜細亜大の山崎康晃投手は、前年まで見られたようないきの良いピッチングが見られなかった。

 大学野球選手権では下級生投手による波乱が起こる。東京六大学王者の慶應義塾大が神奈川大の2年生・濱口遥大投手に抑えられ、また亜細亜大も創価大の2年生・田中正義投手に抑え込まれた。特に田中正義投手は154キロの速球を武器に快投を見せ、今年のドラフト候補の4年生の評価を食った形となり、再来年のドラフトの目玉として注目される事になった。

 そんななか最後まで勝ち残ったのが首都大学の雄・東海大だった。3年生の吉田侑樹投手と4年生捕手・大城卓三選手の攻守による活躍で、見事全国制覇を成し遂げた。

 

侍ジャパン大学代表

 今年は侍ジャパンとなって各代表が活動する1年目という事もあり、2008年から出場をしていなかったハーレムベースボールウイークに参加することとなった。東海大の吉田投手や神奈川大の濱口投手、創価大の田中投手などが参加する中で侍ジャパンは、決勝でアメリカに敗れで準優勝に終わる。

 しかし大会では4年生の浜田智博投手や山崎康晃投手、山崎福也投手などが踏ん張り、吉田投手がアメリカ相手に8回途中までノーヒットピッチングを見せるなど、見せ場も見られた。

 

秋の戦い

 8月末から9月にかけて秋季大学リーグが開幕する。4年生は就職活動などを行い野球部を引退して秋に参加しないケースもあるが、これが4年生の最後の大会となる。

北海道学生野球連盟  東農大北海道   2季ぶり24回目
札幌学生野球連盟   道都大      6季連続11回目
北東北大学野球連盟  富士大      2季連続25回目
仙台六大学野球連盟  東北福祉大    2季ぶり65回目
南東北大学野球連盟  東北公益文科大  初優勝
千葉県大学野球連盟  城西国際大    2季ぶり3回目
関甲新学生野球連盟  上武大      2季ぶり25回目
東京新大学野球連盟  創価大      7季連続41回目
東京六大学野球連盟  明治大      2季ぶり37回目
東都大学野球連盟   駒澤大      26季ぶり27回目
首都大学野球連盟   東海大      3季連続67回目
神奈川大学野球連盟  桐蔭横浜大    2季ぶり7回目
愛知大学野球連盟   中部大      13季ぶり2回目
東海地区大学野球連盟 中部学院大    2季ぶり6回目
北陸大学野球連盟   福井工業大    6季連続72回目
関西学生野球連盟   関西大      39季ぶり34回目
関西六大学野球連盟  京都産業大    3季ぶり10回目
阪神大学野球連盟   大阪体育大    3季連続35回目
近畿学生野球連盟   奈良学園大    11季連続38回目
京滋大学野球連盟   佛教大      2季連続51回目
広島六大学野球連盟  広島国際学院大  19季ぶり4回目
中国地区大学野球連盟 徳山大      2季ぶり27回目
四国地区大学野球連盟 愛媛大      13季ぶり6回目
九州六大学野球連盟  福岡大      4季連続54回目
福岡六大学野球連盟  九州共立大    5季ぶり39回目
九州地区大学野球連盟 日本文理大    2季ぶり19回目

東北公益文科大が初優勝を果たした他、東都リーグでは駒澤大が26季ぶりの優勝、関西学生リーグでも関西大が39季ぶりの優勝を果たした。

 ドラフト会議も目前となったが、早稲田大の有原航平投手が右ひじを故障し、明治大・山崎福也投手も夏以降調子を壊してシーズン後半にようやく登板した。東農大北海道の風張蓮投手は150キロの速球をなげ、プロ球団の関係者が網走まで視察に向かうなど、注目を集めている。

 そして明治神宮大会、各地区の決定戦を経て出場した11チームのうち、決勝に残ったのは東京六大学と東都リーグの王者、明治大と駒澤大で、駒澤大が王者となった。

 

来年に向けて、課題も

 高校野球では選手(特に投手)が故障するケースが目立ったことから、高校野球連盟においてタイブレークの導入が検討され始めている。大学野球ではタイブレークを取り入れているリーグもあるが、大学生投手にも故障する選手が目立ったシーズンだった。日程も含めて議題に載せなければならない問題になりつつある。

 それでもドラフト会議では有原航平投手に4球団がの指名が集まるなど、山崎福也投手、山崎康晃投手、中村奨吾選手も含めて大学生が主役となった。

 来年に向けても、選手権大会では東海大の3年生・吉田投手が、明治神宮大会では駒澤大の3年生・今永昇太投手が優勝投手となった。共に3年生の投手として、来年1年間はエースとしてチームを引っ張る役割を任され、また、自らの進路に向けても注目が集まる事となり、さらに東京六大学では3年生で初めて通算100安打を記録した高山俊選手が、東京六大学リーグ記録の127安打を上回るかにも注目が集まることになる。

 来年もドラフト会議に向けては大学生が中心となるだろう。

(記事:Professional-view Baseball 編集部)

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    解説者:石毛宏典氏(元西武ライオンズチームリーダー、オリックスブルーウェーブ監督、四国アイランドリーグ創立者)

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    取材協力:元プロ野球選手が教える野球塾
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