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ドラフトで指名された選手に対する、元プロスカウトの評価を振り返る

公開日: : 注目選手

 10月23日にドラフト会議が終わり、104人のプロ野球選手(候補)が誕生しました。これから契約をして正式にプロ野球選手となります。当サイトでも元西武スカウトの日野氏に、ドラフト候補を独自に評価してもらいましたが、それらの選手について振り返ります。

ドラフト指名選手と評価

巨人・ドラフト1位、岡本和真選手(智弁学園)

 巨人のドラフト1位指名選手は智弁学園の高校NO1スラッガー、岡本和真選手でした。

 →第86回選抜高校野球大会の注目の野手、智弁学園・岡本和真選手を元スカウトが見る |

 日野氏の評価:「バットが内側から出ている事がとても良いです。また打つポイントが近く、このスピードだからホームランを打てましたが、もっと球速の速い投手と対戦した時にどうなるかがカギです。ただし、打撃の素質は非常に高いと言えます。」

 

北海道日本ハム・ドラフト1位、有原航平投手(早稲田大学)
オリックス・ドラフト1位、山崎福也投手(明治大学)
横浜DeNA・ドラフト2位、山崎康晃投手(亜細亜大学)
横浜DeNA・ドラフト2位、石田健大投手(法政大学) 

 春の時点で評価されていた大学生候補もそれぞれドラフト上位で指名されました。

 →秋のドラフトパン祭り、今年のドラフトは”山崎”が中心? 大学生BIG4を評価する |

 日野氏の評価

   有原航平投手について

 「まだ左打者のインサイドに対して、手で持って行っている印象があるが、球が持てるようになったらプロでも活躍できる。」
 「フォームは素晴らしい。たまにシュート回転する球がありこれは怖い」
 「素質は十分なのでプロではちょっとしたヒントで一気に開花することがある。」

 

   山崎福也投手について

 「コントロールミスの少ない投手と言える。」
 「手首に特徴があり、スナップで球に角度や変化をつける。ストレート系のチェンジアップなどが有効」
 「手首を下げて投げスナップをかけるクセがある」

 

  山崎康晃投手について

 「身長がそれほどないが球に角度がある。低めに球が集まり安定している」
 「即戦力ならばコントロールが最も大切」

 

  石田健大投手について

 「変化球が低めに決まるが抜け球もまだある」

 

福岡ソフトバンク・ドラフト5位、島袋洋奨投手(中央大学)

 今年の注目選手の一人、中央大の島袋洋奨投手は福岡ソフトバンクが5位で指名しました。

中央大・島袋洋奨投手の現在、甲子園優勝投手の進路に関して 

 「速球を求めている。松井裕樹投手を手本にしているような印象」
 「コントロールができるようになっても、今のストレートなら打たれる」

島袋洋奨投手はプロで活躍できるか 

「タイプ的には150キロを投げる左の投手で、プロではリリーフで使われることになる。ワインドアップからの球は体全体で投げていて勢いもあるセットからの球は良くない。ランナーが出ると厳しくなる。」
「今のフォームで続けるならば厳しい。プロに入ってフォームを改造する事になるが、それで結果がでるか」

 

東北楽天・ドラフト1位、安楽智大投手(済美高校)

 安楽投手には東京ヤクルトと東北楽天が1位指名をし、東北楽天が交渉権を獲得いたしました。

元プロスカウトに、済美高・安楽智大投手を評価してもらう 

 「(故障)以前は決めようとした時に力が入っていた」
 ただし故障前の投球を見て、「やはり魅力がある投手、故障の影響はあるね」 

 

千葉ロッテ・ドラフト2位、田中英祐投手(京都大学)

 京都大で話題を集めていましたが、プロはドラフト2位で指名をし、野球の実力の高さを示しました。

【ドラフト会議特集6】京大生、田中英祐投手はプロで活躍できるか

 「指導はそれほどなかったようで、自分でフォームを考えて作ってきてこれだけ投げられている」  
 「下半身が弱く、下のひねりが小さい、フォームに無駄な動きが多い。投げ切れていない印象がある」
 「下半身ができた時に、これまでの研究成果が出る」

 これまで自分で考えて作ってきたフォームを、今度はプロでしっかりと体を作ったときにそれにアジャストできるかが課題です。

 

阪神・ドラフト1位、横山雄哉投手(新日鐵住金鹿島)
中日・ドラフト1位、野村亮介投手(三菱日立パワーシステムズ横浜) 

 横山雄哉投手は阪神が外れ外れ1位で指名をしましたが、社会人NO1左腕と評価されました。また野村亮介投手は中日が単独1位指名をしました。

【ドラフト会議特集8】ドラフト上位候補に挙がる社会人投手の評価は? 

 横山雄哉投手について

  「腕を振る位置が悪い」
  「この投げ方では遅いボールをうまく使えない。プロでは遅いボールが使えないと厳しい。」

速球派左腕の横山投手ですが、プロでは遅い球をいかに腕を振って投げられるかが課題となりそうです。

 

 野村亮介投手について

  「腕のしなりがない、肩と肘に痛みを感じているようにも見える」

 野村投手は社会人ではコントロールを重視していた、という発言をしています。プロでは腕を振り切ってもコントロールできるようになる必要があります

 

 今年のドラフト会議までには、ドラフト1位指名選手7人、ドラフト2位指名選手2人、ドラフト5位指名選手1人の評価をいたしました。これから今年のドラフト会議で指名された選手、または来年のドラフト会議で指名されそうな選手などの評価をしてまいります。

(記事:Professional-view Baseball 編集部)

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