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9人指名して6人が1軍昇格、東北楽天の2013年ドラフト

公開日: : プロ野球

 東北楽天のドラフト4位ルーキー、古川侑利投手が1軍に昇格した。これで昨年、東北楽天が指名した9選手のうち、なんと6人が1軍に昇格したことになる。2013年の東北楽天のドラフト会議を振り返ってみた。

2013年ドラフト前の状況は

 東北楽天は2013年に日本一となった。田中将大投手が24勝0敗という成績を残し、則本昂大投手が15勝を記録。打線ではAJ選手や藤田選手など新加入の選手と、銀次選手や松井選手といった選手が噛み合い、超強力打線という印象はないものの着実に得点を取ってエースの試合には負けない試合運びをした。

 しかし、日本一となるとどうしても翌年は成績が沈む。やはり燃え尽きという事もあるし、優勝により球団の収入が増えるにしても多くの選手の年俸が上がるため大型補強は難しくなる。さらに東北楽天では24勝0敗というエースが抜けるという状況となった。

 

ドラフト会議は

 そんな中で迎えたドラフト会議で指名したのは以下の通り。

順位 選手名 ポジション 所属
1 松井裕樹 投手 桐光学園
2 内田靖人 捕手 常総学院
3 濱矢廣大 投手 Honda鈴鹿
4 古川侑利 投手 有田工
5 西宮悠介 投手 横浜商大
6 横山貴明 投手 早稲田大
7 相原和友 投手 七十七銀行
8 相沢晋 投手 日本製紙石巻
9 今野龍太 投手 岩出山

 

 ドラフト会議では立花社長が見事に松井裕樹投手を引き当てる。そして2位でも高校生で屈指のスラッガー・内田靖人選手を獲得し、優勝して指名順が最後から2番目だったにも関わらず、素晴らしい指名を行った。この9人の指名には様々な意図があるように見える。

1.チームの再構築

 優勝した2013年は、やはり田中将大投手の影響が大きい。そしてその田中投手が抜け、チームは再び中心選手が必要となった。則本投手がいるものの松井裕樹投手とポスト嶋で主軸候補でもある内田選手を獲得した。

 

2.投手の穴

 もし田中投手がそのまま在籍したら、9人中8人が投手という事は無かっただろう。それだけ田中投手の穴は大きい。ただし獲得をしているのはこれまでも課題だった左腕投手だったり、古川投手など高校生だったりで、とにかく右の先発をという事でもなさそうだ。

 

3.地元

 もう一つは地元選手。田中投手という高校野球でヒーローとなり、全国区の選手がいたのだが、これが抜ける事ではやり選手の知名度は下がる事になる。また甲子園のヒーロー・松井裕樹投手を獲得できたものの、2位の内田投手と6位の横山投手は福島県出身、7位の相原投手は宮城県出身で東陵、東北福祉大、七十七銀行とずっと東北でプレーした。

 8位の相沢投手は出身は新潟県だが、石巻専修大、日本製紙石巻と宮城県でプレーをしてきた。9位の今野投手は宮城県の岩出山高校出身。地元を意識した指名はこれまでもしていたが、今年は特に意識されたいたように思える。

 

なぜルーキーが6人も1軍に昇格したのか

 選手が1軍に上がれるかどうかでいくと、野手が一つから3つ(外野手)のポジションを争うのに対し、投手は12人前後の1軍枠を争う。絶対的な選手がポジションにいたらなかなか1軍にも上がれない野手にくらべ、投手はチームで12番目くらいに入ることができれば1軍に昇格できる。また、投手は疲労が大きいポジションでもあり、入れ替わりが多い。

 さらに、高校生の野手はプロ1軍の投手に対応するのには時間がかかるといわれているが、投手はフォームだったり1つ良い球があってある程度の制球力があれば、高校卒でもすぐに1軍で通用することもある。

 そういった意味で行くと、東北楽天は昨年のドラフトで9人を指名したこと、その中で投手は8人だったこと、さらに田中将大投手が抜けて一軍に大きな穴があったことで、ルーキー6人が昇格をしたといえる。

 もちろん、投手の力があったことは間違いない。故障もなくファームできちっと成績を残している選手が昇格している。

 

 2013年に東北楽天に指名された8投手にとって今年は大きなチャンスの年だった。そしてこのチャンスをつかんだ投手が、来年以降も1軍に残れる。

 (記事:Professional-view Baseball 編集部)

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