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高校野球の監督の情熱

公開日: : 高校野球

 済美高校の上甲監督が逝去された。1975年から宇和島東高校のコーチになると1977年に監督に就任、以降、済美高校の監督に就任するなど2014年まで37年間の監督生活を続け、現役のまま亡くなられた。

高校野球に情熱

 上甲監督は宇和島東高校の野球部でプレーしたあと龍谷大学に進み、4年間ベンチ入りしたが思うような成績を残せず一般就職をしたが、その後、地元に帰り薬局を開いていたようだ、そしてコーチから監督となり、1987年に甲子園に出場、1988年春に選抜高校野球大会で優勝監督となった。

 その後、済美高校の監督に就任すると、2004年の選抜大会で優勝、夏は準優勝に輝いた。そして昨年、久々に甲子園に出場を果たすと、安楽智大投手を擁してセンバツで準優勝をしている。

 熱い情熱を持ち、熱心に指導をされていた。

 高校野球の監督は長く続けられる有名な監督が多い。横浜高校の渡辺元智監督が1968年に監督となって46年間、智弁和歌山の高嶋仁監督は1972年に智弁学園の監督に就任してから智弁和歌山に映り42年間も務めている。他にも今年夏まで九州国際大付を率いていた若生正広監督も、今年監督勇退を発表したが、来年4月には埼玉栄高校の監督に就任するようだ。

 とにかく高校野球の監督とは、一生を費やすことができる職業のようだ。

 

高校野球監督のおもしろさ

 高校野球の監督は教育者でなければならない。その点は、毎年生徒を教えて生徒を送り出す教師と同じ役割である。ただし、高校野球の監督には、甲子園という共通の目標がある。高校野球で勝つことが高校の知名度アップにもつながり、高校から期待を寄せられている所も多い。

 そして高校野球の監督は、推薦入学の枠を持っていたりと権限も与えられている場合がある。選手の視察をしたり練習会等でスカウティングをし、練習で各地に遠征して選手を育ててチームを作り、そして甲子園などの大会で戦いに臨む。選手は毎年入れ替わり、毎年違う状況が作り出される。

 いろいろ話を聞くと、高校野球の監督は一度やったら辞めたくない魅力的なポジションのようだ。やはり選手をスカウトする楽しさ、その選手が育っていく楽しさ、そして甲子園など大会で戦う楽しさは、病みつきになるのだろう。

 時には誘惑などもある。また思うように結果が残せないと学校内での地位も低くなり、生徒を預けた保護者からきつい言葉をもらったりもする。それでも魅力的なポジションだ。

 

 昨年の選抜に安楽智大投手を一人投げさせ、結果的に故障させてしまった。また野球部でいじめが発覚しこの秋の大会出場を辞退するなど、いろいろな問題が起こる中で亡くなり、無念は残るだろう。それでも上甲監督は、自らがスカウトして立派に育てた安楽智大投手を、夏の戦いが終わるまで見届けた。

 プロ野球選手の安楽投手を見ることは出来なかったが、最後まで高校野球監督の情熱は変わらなかった。

(記事:Professional-view Baseball 編集部)

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