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拡大する日本の野球、エリートコース以外の道

公開日: : 野球の制度

 ルートインBCリーグは来季より福島、埼玉に新球団が加わり8球団となる。また四国アイランドリーグplusと合同機構である、一般社団法人日本独立リーグ野球機構を設立する。

独立リーグの定着と拡大

 日本の独立リーグは2005年に四国アイランドリーグが4球団でスタートし、その後、九州のチームが加わったり、関西、そしてBCリーグなどがスタートした。プロ野球にも毎年のように選手が入団しており、昨年は香川オリーブガイナーズの又吉克樹投手がドラフト2位で中日に指名され、現在1軍でリリーフエースとして8勝を挙げている。

 そしてBCリーグは、現在は上信越地区の新潟、信濃、群馬と、北陸地区の富山、石川、福井の6球団で行われているが、来年より福島、埼玉が加わり、東北地方、そして首都圏へと拡大をする。1チーム20人以上の選手が在籍する事となり、野球選手にとっては野球が続けられる環境が広がり、またプロ入りに向けてアピールできる機会が増える事になる。

 BCリーグでは秋にドラフト会議が行われているが、どんな選手がチームに指名されるのかが楽しみだ。またそれ以外にも元プロ野球選手、外国人なども在籍しレベルの高い戦いが見られる。楽しみが広がっていく。

 

日本野球の発展

 日本野球はこれまで、高校野球、大学野球、社会人野球、プロ野球というラインがハッキリとあり、ドラフト会議や選手の受け入れ、日本代表候補の選出などは、高校野球連盟、大学野球連盟といった組織が独占的な地位でルールを決めてきた。しかし独立リーグが成長し、今回のように機構として組織化して発言力を増やす事で、例えば侍ジャパンの代表選考だったり、ドラフト会議の制度だったりについても話し合いに参加する可能性も出てくる。

 選手にとっても選択が増える道がでている。現在は既存の名門高校-名門大学-社会人という野球のエリートコースがあり、そのラインから外れると、野球をする機会が減る。しかし、高校でも芦屋学園のように高校野球連盟に所属しない野球チームが出てきており、芦屋学園―独立リーグといったルートからも続々と優秀な選手が出るようになれば、日本の野球の発展に大きく貢献するだろう。

 また今後は、プロ球団がサッカーのユースチームのような組織を作る動きも出てくるかもしれない。

 

 日本の野球の歴史は長いものの、日本国内の一部に限定して発展してきたものだった。これから日本野球のすそ野が広がり、開かれた形で野球が発展していくことを期待したい。

(記事:Professional-view Baseball 編集部)

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