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プロ野球選手の人数~70人枠で決まってくるもの~

公開日: : 野球の制度

 プロ野球にはドラフト会議で育成も含めて毎年80人前後の選手が指名され入団する。ちなみに2013年は76人、2012年は82人、2011年は96人となっている。逆に毎年同じ位の選手が退団をする。2013年オフの退団者でドラフトで指名されて入団した選手は105人だった。

プロ野球選手の人数

 各球団は70人の保有枠があり、その中から28人が出場選手登録をされ、25人が1軍ベンチに入る。1軍でスタメンは9人か10人。試合では投手は大体の試合で先発の他に中継ぎ、抑えなどが登板し、また野手も何人かが交代して出場するため、1試合あたり15人くらいは出場するだろうか。基本的にはこの15人前後が「プロ野球選手の仕事」をした事になる。

 70人×12球団で840人、その70人の保有枠以外にも育成選手として保有することができる。福岡ソフトバンクは20人前後を保有している。12球団全体で70人前後の支配下選手がいる。

 外国人選手も含まれているものの、大体この900人位の枠を目指し、社会人、大学生、高校生が練習をしている。

 

ファームでも試合をする必要がある

 ドラフト会議で指名されプロ野球に入る以上は、全員が1軍出場の可能性がある。スカウトも当然1軍でプレーできると思う選手をリストアップし、編成会議でその中から絞り込むことになる。

 しかし、もうひとつ考えなければいけない事は、ファームでも試合が行われているという事。1軍でも年に数人がけがをするが、日本のプロ野球では出場登録を抹消される。その代わりに1軍に挙がる選手がいるがそのためにファームでは人数が減る事になる。

 70人のうち28人が1軍登録されると残りは42人。育成選手を含めても50人くらいとなる。ケガで離脱している選手を除くと45人程度が2軍の出場メンバーとなる。1軍のベンチ入りに比べれば多いようにも感じる。

 しかし球団の保有選手のうち、30人前後は投手を保有している。1軍には投手を10人前後登録しており、20人程度が2軍にいる。つまり、2軍のベンチにいる50人前後のうち20人は投手なので残りは30人、その内、野手がケガなどで出場できない選手が増え、ポジションが偏ると、他のポジションの選手を使わなくてはならなくなる。

 

70人の枠で決まってくるもの

 編成会議では、1軍だけでなくファームでも試合を行う事を考えて編成をすると聞く。そのため、育成する為に高校生だけをたくさん獲得したりという事はなかなかできなくなるため、即戦力選手と将来性選手の割合も決まってくるし、投手と野手の割合も自然に決まってくる。

 1球団7人前後が入団し退団するという数字も70人という枠により、自然に決まっているのだろう。これが100人まで増えれば10人前後の入れ替えになるのではないかと思う。

 また1チームの総年俸も決まってくるため、球団を運営するための基礎体力が決まる。

 

市場規模を広げる

 MLBでは30球団が毎年1000人の選手を指名する。1球団33人前後となる。ただしこれは入団しない選手も含めて多めに指名をしている。球団数が日本の2.5倍あり、ファーム組織もAAAが30球団(メキシカンリーグを除く)、AAも30球団、それ以下のマイナー組織もたくさんあり市場規模は比較しにくいほど大きい。

 日本でもかつては1リーグ10球団の構想や、今年に入り16球団構想なども出ている。また独立リーグもBCリーグが福島や埼玉が新たにチームができるようで、日本のプロ野球選手の人数は今後変わっていくことになりそうだ。

 

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