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大谷・藤浪世代で次に出てきそうな選手と、その次の世代

公開日: : 高校野球

 プロ野球では6月11日に北海道日本ハムvs巨人戦では北海道日本ハムの大谷翔平投手、阪神vs千葉ロッテ戦では阪神の藤波晋太郎投手、そして中日vs福岡ソフトバンク戦では中日・浜田達郎投手が先発した。3人とも勝ち星はつかなかったが、大谷翔平投手は2度目の160キロを記録、藤浪晋太郎投手も154キロを記録している。

 これまで松坂世代、マー君・ハンカチ世代と呼ばれる世代の選手たちが注目をされて来たが、次は大谷・藤浪世代が注目される事になりそうだ。

注目される世代(松坂世代)

 松坂世代とは、甲子園で春夏連覇を達成した横浜高校の松坂大輔投手(現ニューヨーク・メッツ)を中心とした世代(1980年4月2日~1981年4月1日生まれ)のことを言う。

 特に夏の甲子園大会で横浜高校は、PL学園との延長17回の死闘や、明徳義塾戦の大逆転など高校野球史に残る試合を戦い、決勝では松坂大輔投手がノーヒットノーランを達成して優勝してクライマックスを迎えた。そのため野球ファン以外にも注目を集めた選手が多い。

 その世代の選手は高校からプロ入りした松坂大輔選手や藤川球児投手(現シカゴ・カブス)、寺本四郎投手(千葉ロッテ、2006年引退)、小池正晃選手(横浜、2013年引退)のほかにも、甲子園で1回戦でノーヒットノーランを達成した杉内俊哉投手(現巨人)のほか、和田毅投手(元ボルチモア・オリオールズ)、村田修一選手(現巨人)、館山昌平投手(現東京ヤクルト)、新垣渚投手(現福岡ソフトバンク)、久保康友投手(現横浜DeNA)などが、大学、社会人で次々と活躍を見せ、プロ野球でも各球団で活躍を見せたため、世代として注目されるようになった。

 

注目される世代2(マー君、ハンカチ世代)

 次に注目されたのが、いわゆるマー君、ハンカチ世代(1988年4月2日~1989年4月1日生まれ)で、昨年東北楽天で24勝0敗を記録した田中将大投手と、早稲田実で夏の甲子園でマー君に投げ勝って優勝した斎藤佑樹投手を中心とした世代である。

 この世代も夏の甲子園の決勝でハンカチで汗をぬぐう姿で話題となった斎藤佑樹投手と、夏3連覇を狙った駒大苫小牧が決勝で激突し、決勝では延長15回引き分け再試合という熱戦を繰り広げた末、斎藤佑樹投手が最後のバッター・田中将大投手から三振を奪って優勝を決めた事から、大きな話題となった。

 高校では田中将大投手のほか、前田健太投手(広島)、坂本勇人選手(巨人)、吉川光夫投手(北海道日本ハム)、梶谷隆幸選手(横浜DeNA)、堂上直倫選手(中日)がプロ入りし各チームで主力となると、大学卒業時に斎藤佑樹投手、澤村拓一投手(巨人)、柳田悠岐選手(福岡ソフトバンク)、秋山翔吾選手、大石達也投手(共に埼玉西武)が、また社会人を経由して、石川歩投手、松永昂大投手(共に千葉ロッテ)、石山泰稚投手、秋吉亮投手(共に東京ヤクルト)がプロに入り、活躍を見せている。

 この世代も甲子園の盛り上がりとともに、中心となる絶対的なエースによって世代として注目されている。

 

大谷・藤浪世代とは

 そしてそれに続くのが、大谷・藤浪世代(1994年4月2日~1995年4月1日生まれ)の世代になると考えられている。松坂世代、マー君世代と共通している点といえば、藤浪晋太郎投手を中心とした大阪桐蔭が春夏連覇を達成し、松坂選手の横浜高校や田中将大投手の駒大苫小牧のように2度以上の優勝をして注目を集めていた点である。

 ただし決定的に違うのは、もう一人の中心選手・大谷翔平選手は3年夏の甲子園には出場できず、岩手大会で敗退している。しかしその岩手大会で160キロを記録し、打っても56本塁打を記録して素質として注目された選手という点である。

 プロ入り後、まず藤波晋太郎投手が高卒ルーキーで10勝を挙げる活躍を見せると、大谷翔平投手は投手と野手の二刀流に取り組み話題となった。そして2年目、大谷翔平投手は160キロを記録するなど、プロ野球の話題に中心になっている。さらに高校時代に大谷、藤浪とともにBIG3と呼ばれた浜田達郎投手も2年目で1軍に登板し、プロ入り初先発で完封して勝利し現在3勝0敗となっている。

 浜田投手が出てきたことで、世代として注目されるようになりつつある。

 

大学から

 そうした中で大学でこの世代の大物がベールを脱いだ。創価大の田中正義投手は186cmの大型右腕で、春のリーグ戦で153キロを、大学野球選手権では154キロを記録し、常時150キロのストレートを投げるというピッチングでスカウト達をあっと言わせた。

 また神奈川大の2年生エース・濱口遥大投手もリーグ戦で150キロを記録すると、大学野球選手権で東京六大学王者の慶応大を下すという金星を挙げた。またその慶応大も同世代の150キロ右腕・加藤拓也投手が中心となりリーグ戦で優勝をしている。

 他にも東京六大学では大阪桐蔭時代に藤浪投手の控えだった立教大の澤田圭佑投手がエースとして活躍し、明治大の星知弥投手は154キロの速球を見せている。また大学野球選手権に出場しているチームでも龍谷大の大符正希投手は先発として好投すると、九州産業大の森川祐至投手はリリーフで147キロを記録、富士大の小野泰己投手もリーグ戦で146キロの速球を投げて勝利している。

 他にも筑波大の木部拓実投手が152キロの速球を投げるなど他にもたくさん選手がいる。

 大谷、藤浪、浜田と同じように大学で活躍を見せ、2年後の2016年のドラフト会議では話題の中心となりそうだ。

 

社会人から

 高校から直接社会人に進む選手は数が少なく、また体力的に差がある事もありまだ目立った活躍を見せている選手はいない。

 しかし、高校時代に148キロを記録していたJX-ENEOSの江口昌太投手、智弁学園で投打に注目されたトヨタ自動車の青山大紀選手などはいずれ名前を聞くことになるだろう。

 

誰々世代と呼ばれるには

 この世代に良い選手が集まっているようにも見えるが、プロ野球やアマチュア野球で活躍している選手の数は他の年代と変わらないのだと思う。

 しかし、世代にずば抜けた成績や力を持つ選手が集まれば誰々世代と言われるかというと、1986年生まれではダルビッシュ有投手、涌井秀章投手といったエースがいたが、ダルビッシュ世代とはあまり言われない。

 やはり、「中心となる選手の力」とともに「甲子園で世間の話題を集めた」という事が重なって初めて、誰々世代と呼ばれるのだと思う。

 

 今年もいよいよ夏の甲子園の都道府県大会が始まる。昨年の甲子園で話題になった済美高・安楽智大投手や、浦和学院の小島和哉投手、前橋育英・高橋光成投手といた投手が、最後の夏に印象を残すだろうか。怪我などで苦しんでいるようだが次の世代として呼ばれる選手たちとなるのか、期待が膨らむ。

 

(記事:Professional-view Baseball 編集部)

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