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なぜ新人投手がいきなり活躍できるのか?BIGデータとの関係

公開日: : プロ野球

4月24日のプロ野球では、広島の大瀬良大地投手と阪神の岩崎優投手がそれぞれ2勝目を挙げた。セリーグでは同じ広島の九里亜蓮投手が2勝、中日の又吉克樹投手が1勝をしている。パリーグでも千葉ロッテの石川歩投手が2勝、その他、オリックスの吉田一将投手など6人が勝利を上げている。

2013年もセリーグでは東京ヤクルトの小川泰弘投手が16勝を記録して最多勝に、パリーグでも東北楽天の則本昂大投手が15勝を記録した。巨人の菅野智之投手も13勝、阪神の藤浪晋太郎投手も高校卒ながら10勝を記録している。

 

ルーキーの活躍は?

 まず、最近はいろいろと話題になるため、特に最近、新人投手が活躍しているように思うかもしれないが、新人選手の活躍は特に珍しい事ではない。プロ野球の新人王(最優秀新人)を見ても、1999年には巨人の上原浩治投手が20勝を挙げているし、その前年には中日の川上憲伸投手が14勝を記録している。また高校生でも松坂大輔投手が1999年に16勝をし、1966年には堀内恒夫投手が16勝2敗の成績を収めている。

新人王を取る選手は新人選手だけではないが、1年目の選手が多く、投手が選出される場合は10勝前後の勝ち星を挙げている。なので昨年が特に際立ったという事ではない。

 

アマチュア野球とプロ野球の差

 大学野球や社会人野球を見ると、リーグや大会で活躍を続ける投手はプロの投手と比較しても遜色無いと感じられる。球速もそうだが、変化球もコントロールもあり、投球フォームも安定している。こういう投手は大体プロでも1年目に10勝前後はできている。

ただし、そういう投手が揃うプロ野球に対して、アマチュア野球は数えるほどしかいないため、打者はプロのレベルに達している選手はほとんどいない。アマチュア野球では特徴的な変化球があったり球速を持っているだけの投手でも活躍できる事もある。

プロ野球で苦しんでいる福岡ソフトバンクの東浜巨投手や、北海道日本ハムの斎藤佑樹投手は、大学1年生、2年生までは球威もあり、コントロールも変化球もある投手だったが、大学4年では高めの140キロ前半のストレートで空振りを奪う事もできるし、スライダーで空振りを奪うことができていた。経験を元にテクニックを覚え、また4年時は球速もあまり出なくなったが、リーグ通算30勝を超す勝ち星を挙げていた。

しかしプロでは苦しんでいる。東浜投手や斎藤投手のようなオーソドックスなフォームの投手では、より高いレベルのコントロールが必要だったし、球威もあればよかった。そういう点では、阪神で2勝を挙げた岩崎優投手は、左からの腕の見づらいフォームと変化球を投げる時のフォームのずれが少ない事、さらに打者のインコースに絶妙の制球力があり、球速が140キロ前後でも勝ち星を挙げている。

 

なぜ新人投手がいきなり活躍をできるのか?

打撃技術のレベルがあがり、また投手も球速では160キロ前後が今のところの上限がある中で、絶対に打てないという球はほとんどなくなったように思える。そうなると、プロ野球では配球の読みなど情報戦の要素が強くなってくる。各球団ともスコアラーを多く抱え、またIT技術によって分析を進めて試合に臨んでいる。

そうなると、同じ実力を持った投手ならばデータが少ない新人投手の方が有利となる事も考えられる。以前から2年目のジンクスの要因としては、打者が1年間対戦をして感覚を覚えた事と、データが溜まり分析ができるようになった事が挙げられている。

2年目以降の投手が1年目の成績を越えようと、または新しく入った新人投手に負けたくないと変化球を増やしたりするが、それにもやはり限界がある。巷で言われているBIGデータの存在が、2年目以降の投手の活躍を抑え込み、新人投手の活躍を演出しているのかもしれない。

 

(記事:Professional-view Baseball 編集部)

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    解説者:石毛宏典氏(元西武ライオンズチームリーダー、オリックスブルーウェーブ監督、四国アイランドリーグ創立者)

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